９月：コオロギ

今年の夏はどこか不順な感じでしたが、９月になってようやく季節の進行が落ち着いてきました。そして秋の虫の代表、ツヅレサセコオロギ（綴刺蟋蟀）の声が聞こえるようになってきました。このちょっと難しい名前は、昔の人が鳴き声を、「針刺せ、糸刺せ、綴れ刺せ」と聞いていたことから由来しているそうです。その声は小さく長く、リーリーリーリー．．．とまさに秋。家の中に入って来ることもあり、玄関先でも鳴きます。この声は痛んだ着物の「綴れ」を直して冬支度に入る合図だったんですね。 大きさは中くらい もうすぐ成虫 　 そろそろ出番かな 　 　 　 　 　 　少し大きめの声でコロコロコロコロと鳴くのはエンマコオロギ（閻魔蟋蟀）です。高い音でビブラートがかかっているようでもあり、とても美声です。この名前のエンマはまさに閻魔様から。顔が似ていることからなのですが、よく見ると確かにすごい顔をしていますね。結構大きなコオロギで、よく畑の地面に穴があってそこに隠れています。草刈をすると大慌てで出てきます。 これはオスです こちらがメス 　 これはまだ子供

作成：2008-9-16／更新：2014-7-24